NPO法人住まいや暮らしの何でも相談センター(HALCC)は、
NPO法人MORIMORIネットワークよりツリーハウス事業を引き継ぎました。
ツリーハウスと森の小さな家
森の中に森にふさわしい建物をつくろう! というコンセプトで、HALCCは全国的にツリーハウス、森の小さな家、バイオトイレをつくっています。
NPO法人MORIMORIネットワークが2023年に解散しましたので、HALCCがツリーハウス事業を引き継ぎました。
森の家
ツリーハウスと森の小さな家は、森の刻々と変化する魅力を味わうことのできる私たちにとってもっとも基本的な、原初の住いです。
私たち人類はおよそ600万年前のころ、チンパンジーとゴリラとともに森の中で暮らしていました。しかし、腕力ではゴリラの敵ではなく、すばしこさではチンパンジーにはとてもかないません。そのため、気候変動などで森に食べ物が少なくなったとき、人は、いやいやながら森から出て、草原で暮らさなければならなくなったようです。
私たちが森に入るといつも懐かしさを覚えるのは、遥か昔、何百万年も続いた森での生活が、私たちのDNAに刻みこまれているからなのです。
私たちが森の家を設計するときは、出来るだけ円形に近づくようプランニングします。例えば今まで、5角形、6角形、8角形のプランをはじめ、12角形や16角形のサークルハウスやツリーハウス、バイオトイレをつくってきました。
森の中を、風が爽やかに通りぬけ、太陽の陽ざしが大地の隅々まで行きわたるのは、木々の幹の断面が円形だからです。想像してください、もし、すべての木の幹が四角く角張っていたら森の雰囲気はどうなってしまうのでしょう?
多角形でつくられたそれらの建物は、全ての木々や野草に、風や太陽の光を遮ることなく、ふんだんに届けることができます。
森は一日、24時間、一年、12ヶ月の間、ひとときも同じ姿でいることはありません。私たちの創る森の家とツリーハウスは、一泊することがかなわなくても、長い時間滞在できるように居住性を大事にしています。
私たちは、水も電気もない自然豊かな森で、少しの間でも快適に生活できるよう、オリジナルなバイオトイレも作っています。バイオトイレは好気性の微生物の働きで、臭いもなく、時間が経つと分解されて土壌化するので、自然豊かな森の中で暮らすには必要不可欠な優れものです。
私たちが森に入ると、「心とからだ」がいかに森を必要としていたかを実感できると思います。いちどぜひ、森の家の居心地を心ゆくまで味わってください。